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特集SPR工法 下水道はリニューアルすることができる!

松本組がSPR工法の九州全域への普及に向けて本格始動!
仕事はじめの会で松本社長も取り組みの強化を明言した下水道管更生工法、SPR工法。松本組はその本格普及を目指して、全休を対象にセールスを展開しています。そこで、今回はSPR工法のメリットを中心に詳しくご紹介。

老朽化した下水管を取り替えず、経済的にリニューアル!
九州の下水道普及率は全国的に見てもまだまだですが、福岡市98・9%、北九州市98・0%、宮崎市86%、鹿児島市83・4%など、県庁所在地や政令指定都市では高くなっています(2002年3月末現在・日本下水道協会調べ)。このような都市では早くから供用が始まったため、老朽化して機能が低下した下水管も増えているようです。また、経年に関わらずクラックやジョイントのはずれ等が原因で冠水や道路の陥没を引き起こしている例もあります。そのような管渠の更生は敷設替え工法が一般的でしたが、路面掘削を伴うため交通や住民への影響があります。上に建物がある場合は掘削は不可能です。
 そこで開発されたのがSPR工法。路面を開削せずに既設管を更生する画期的な工法で、短い工期と経済性に注目が集まり、施工実績も着実に増えています。

メリットいっぱいの工法、更生管も耐久性アップ!
 SPR工法は、老朽化した既設管の内壁に硬質塩化ビニル製のプロファイル(帯状材料)をスパイラル状に巻き、そのすき間にモルタルの裏込め材を注入して、既設管、裏込め材、プロファイルが一体化した強固な複合管をつくる工法です。SPR工法は1993年、財団法人下水道新技術推進機構から下水道管渠更生工法の新技術としての技術審査証明書を取得しました。

施工上のメリット
供用中でも施工可能 水を流しながら施工できます(満流管を除く)。
曲線、段差にも対応 管渠の曲りや不陸、段差などにも対応します。
様々な管径、断面に対応 管径や管渠の形状に応じた施工法があります。
工期が短い 開削工法に比べて大幅に工期を短縮することができます。
低コスト 工期の短縮は工事費の削減につながり経済的です。
周辺への影響 掘削しないので交通規制などの影響はわずかです。

更生管の耐久性
水密性 プロファイルは、独自のリブ構造と二重ロック機構を備えているため、製管した管は水密性に優れています。
耐食性 プロファイルの材質は、硬質塩化ビニル製のため、酸、アルカリ、硫化水素などに侵されず耐食性、耐摩耗性に優れています。
強度 強固な複合管として 新管以上の強度に再生します
耐震性 更生管はフレキシブルでレベル2地震動時も破壊しません。(※注)
流量 サイズダウンしても流量はほとんど変わりません。
耐久性 耐食性に優れており、耐用年数が大幅に延長します。
(※注)1995年1月の阪神淡路大震災の発生以前、兵庫県下では13カ所でSPR工法による下水道管渠の更生工事が行われていました。震災後、甚大な被害を受けた6カ所について調査したところ、1カ所の小径管でプロファイル嵌合はずれがあったのみ。その他では異常は認められませんでした。
松本組の取り組み1

下水管更生はこうして行われる!
松本組の施工事例に見るSPR工法(元押し式製管方法)の実際。
松本組が福岡市中央区で施工した下水管更生工事をもとに、SPR工法(元押し式製管方法)の作業手順を紹介します。解説は松本組開発事業部の赤司好美です。

  1. 既設のマンホールからプロファイルを管内に送り込む。
  2. 製管作業の様子。製管機でプロファイルを嵌合させながら製管を行う。
  3. 支保工兼浮上防止工。裏込め注入時に更生管が変形しないように支保工を組みます。
  4. 更生が完了した管内。
―SPR工法の手順について
基本的な手順は管内洗浄→製管→裏込注入→仕上げです。製管方式はプロファイルを製管しながら既設管路内に回転挿入する「元押し式製管方式」と、製管機が既設管路内を自走しながら更生管を管内に残していく「自走式製管方式」があります。どちらの方式を取るかは現場の状況に応じて選択しますが、基本は「元押し式製管方式」です。「自走式製管方式」はそれができない場合や長距離の製管に適しています。
―今回の現場について
元押し式製管方式を採用しました。市街地での掘削を伴う工事は、交通渋滞と地下埋設物が問題になります。ガス管、高圧電線などの地下埋設物がある場合は仮移設を行った後に本体工事着手というケースも少なくありません。下水管の埋設の深さによっては、仮設工事そのものが大がかりになることがあります。
―SPR工法のメリットについて
SPR工法は既設のマンホールから資材や機材を搬入して施工するので埋設物の支障がなく、埋設物を損傷する心配もありません。開削工事に比べて工事占用帯も小さく、交通渋滞も緩和できます。工期が短縮できるのも大きなメリットです。
―SPR工法の将来性について
時代が求めるニーズに応えることのできる工法だと言えます。今後、SPR工法による下水管更生工事は増えると思われます。開発事業部としてもニーズに対応できるよう、施工能力を高めていきたいと思います。
さまざまな管径、断面に対応。SPR工法のバリエーション。
 SPR工法は元押し式製管方式を基本として、管径、断面、施工距離にあわせてバリエーションを広げてきました。特に自走式製管方式は大管径、長距離、さまざまな断面形状の既設管に対応する工法が開発されています。元押し式製管方法以外の工法についてご紹介しましょう。

【ハートSPR工法】

製管しながら裏込め注入を同時に行うことができる新しい工法。支保工が不要でスピーディな管更生とコスト削減が可能。

【スーパーSPR工法】

自走式製管方式。大口径(1500〜5000・)の円形管更生に対応。断面がW型またはU型のスチール補強材を組み込ませたプロファイルを使用して高剛性複合更生管を築造。

【自由断面式SPR工法】

円形の他、矩形渠(ボックスカルバート)、馬蹄渠(アーチカルバート)などあらゆる断面形状に対応。ロングスパンや勾配をつけての施工も可能。自走式製管方式。

【自由断面式SPR工法】

150〜400mmの小径管の更生工法。Ω型に形状記憶させた塩ビ管を既設管に引き込み、蒸気加熱で円形に復元、圧縮空気で既設管と密着。取付管の更生も可能。


松本組の取り組み2
SPR工法講習会を開催。
松本組は日本SPR工法協会九州支部の事務局を努めています。自社で施工するだけでなく、これまでもSPR工法の普及をめざして講習会を開催してきました。昨年8月に開催した講習会には自治体関係者、コンサルティング会社、日本SPR工法協会九州支部に加盟する59社が参加。SPR工法への関心の高さをうかがわせました。講習会の内容は、まず、ビデオによる主なSPR工法と最新の工法であるハートSPR工法の紹介。続いて実際の機材と製管材、下水管を用いてSPR工法(元押し式製管方式)とオメガライナー工法の実演が行われました。質疑応答では実際に導入した場合に想定される専門的な質問が続出。SPR 工法に対する期待は確実に高まっているようです。
■SPR工法
SPR工法(元押し式製管方式)の講師を務めた日本SPR工法協会の佐藤隆美氏。
SPR工法(元押し式製管方式)による下水管更生の様子。
更生が完了した管内。
■オメガライナー工法
オメガライナー工法の講師を務めた積水化学工業?鞄n辺充彦氏。
Ω型に形状記憶させた塩ビ管を既設管に引き込む。
取付管の更生も可能。
SPR工法のお問い合わせは松本組開発事業部へ。詳しい資料を用意しています。
TEL 092‐651‐1031(代)までお気軽にどうぞ。


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